Better half

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「ユウッ!ごめんねっ!」

ユキンコの声で我に返った。

彼女は、私に駆け寄ると、
「はいっタオルッ」

広げたテディの大判タオルを、私の肩に、マントの様に被せてくれた。

「あ…りが…とう」

──栄祐は、大丈夫かな
  栄祐も、ずぶ濡れ

「栄祐…くんも濡れてるのに…タオルいいの?」
思わず聞いてしまう。

「栄祐は、大丈夫。小さいタオルがトランクにあったから!あいつ、用意がいいの。

何かのためにって、いつもトランクに乗せてあるの。
何かのためって、何なのよって感じだけどねぇ」

ユキンコが、おどけたみたいに肩をすくめ笑う。

そして
「あっ!こういう時のためかっ」
と、嬉しそうに…また笑う…。

私は肩に掛かったタオルの両端を、胸の前にたぐり寄せ、ギュッと握った。