「………」
「………」
部屋に戻ると気まずい沈黙が流れる。この空気苦手。まずは何か言葉を発そう。
「わ、私、天野麻里亜」
「あ…俺、小久保涼壱」
「………」
会話終了。どうしよう。何話していいのかわからないよ。だって私、男の子とまともに話すの初めてなんだもん。
男の子をこんなに近くで見るのも初めて。だけど私の固定観念と違って涼壱は中性的な顔立ちだと思った。
学園長は私達を似た者同士だと言った。もしかしたら涼壱も人に言えない悩みがあるのかもしれない。
さっきの私を見たときのビビりようがまず気になった。思い切って訊いてみようか。
「涼壱は、女性恐怖症なの?」
「恐怖症…ちょっと、違うかな。麻里亜も?」
「恐怖症ではないよ。寧ろ、興味ないだけ」
「俺もそんな感じ。女に囲まれても何も感じなくて、気が付くと目で追ってたのは…」
「涼壱…」
涼壱は何故か気まずい雰囲気になってしまったが、私は寧ろ嬉しくなった。性別は違えど同じ境遇の人間がいたなんて!!
「………」
部屋に戻ると気まずい沈黙が流れる。この空気苦手。まずは何か言葉を発そう。
「わ、私、天野麻里亜」
「あ…俺、小久保涼壱」
「………」
会話終了。どうしよう。何話していいのかわからないよ。だって私、男の子とまともに話すの初めてなんだもん。
男の子をこんなに近くで見るのも初めて。だけど私の固定観念と違って涼壱は中性的な顔立ちだと思った。
学園長は私達を似た者同士だと言った。もしかしたら涼壱も人に言えない悩みがあるのかもしれない。
さっきの私を見たときのビビりようがまず気になった。思い切って訊いてみようか。
「涼壱は、女性恐怖症なの?」
「恐怖症…ちょっと、違うかな。麻里亜も?」
「恐怖症ではないよ。寧ろ、興味ないだけ」
「俺もそんな感じ。女に囲まれても何も感じなくて、気が付くと目で追ってたのは…」
「涼壱…」
涼壱は何故か気まずい雰囲気になってしまったが、私は寧ろ嬉しくなった。性別は違えど同じ境遇の人間がいたなんて!!

