「養子離縁をするのよ。 今まで家族と過ごしていたあたしたちがただの他人になるってコトよ。 紫音。 それでもいいの??」 母さんの表情がどんどん曇って行く。 紫音と、離縁なんてしたくないんだと思う。 「あたし……。 お母さんと他人になるのは、イヤ……だけどお兄ちゃんと付き合う為なら、それでもいい!!」 一瞬、時が止まった気がした。