「まぁ……薄々気付いてたんだけどね。あんた達が付き合ってんの。 そりゃあ、何の縁もないんだから、つき合いたいわよね。 最初っから言ってくれたら良かったのに……」 「言ったら……反対するんじゃないかって思ったんだもん。」 「反対なんかあたしがすると、思う?? 応援するわよ」 そう言う母さんの顔が、やんわりとしている。