家を出てから、紫音がこう言った。


「ねぇ、お兄ちゃん。あたしたち、付き合ってもいいってコトだよね?」


まぁ。
そうはそうなんだけど、一応、俺たち兄妹だしな……。


「うん。まぁな……。」


「あのね、お兄ちゃん。あたし、お兄ちゃんがお兄ちゃんじゃないって知ってから、分かったことがあるんだ」