「実は…。紫音は、養子なの」
え゛…。
「だから、陽太と紫音には、何の関係もないの」
そんな…。
じゃあ今までオレは、その嘘のせいで気持ちを隠さなきゃいけなかったって、コトだよな?!
ふざけんじゃねぇ!!
「何で、そんなコト、早く言わねえんだよ!!」
つい、キレてしまう。
「お兄ちゃん。もう、お母さんばっかり責めないで…。あたしがいるからいけないだけなんだから」
「紫音はね、あたしの死んじゃった友達の子なの」
はぁ!?
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