「椿。そんなこと言うなって。」 とっさに奏太くんが、かばってくれる。 「でもなぁ。それは、紫音ちゃんが一歩踏み出さないと、始まんないよ?」 あっ。 そうか…。 あたしが一歩踏み出さないと…。 ダメなんだ。 もういい加減、お兄ちゃんのコト、決めなきゃいけない。 一歩踏み出してみよう。