【完】俺と妹。~偽りの兄妹~




「あっ、のねっ、あたしっ、陽太くんが好きなんだっ。

でも…大好きな……うぅっ……紫音のためだから……ぐすっ……諦めてたのっ………」



そうだったのか………。



また陽太かよ………。



わかんない嫉妬心が、生まれる。



「ごめんな……変なコト聞いて……実はな……オレも紫音ちゃんのコトが好きだったんだ……」



オレと琴音ちゃんは、似てるな……‥。


何だか琴音ちゃんを見てると、切なくなって。



式場を急いで出て、抱きしめていた。



「えっ??
樹くん??」



明らかに動揺している琴音ちゃん。