たとえ、仕返しだったとしても…。それで、オレは、ついついお前に自分からキスしちゃったんだ…。」

そこまで話すと、お兄ちゃんは、ゆっくりと立ち上がり、あたしの頭を優しく撫でながら、

「でも、お前、好きなヤツいるんだろ?」

と言って、あたしの部屋を出ようとした。

そのとたん、あたしの計画が狂ってしまった。

そして、あたしは、お兄ちゃんを追いかけた。