【完】俺と妹。~偽りの兄妹~




[陽太サイド]



ガチャっ。



家に帰ってみると。


紫音が、樹とキスしていた。



しかも、受け入れている。



何なんだよ。



オレなんて、紫音にとってはただの遊びだったのか??



「なぁんだ。
そういうことか。」


つい、心にも無いことを口に出してしまう。



そのとたん、紫音の表情が曇っていき、ポロポロと涙を流し始めた。