君の瞳にカンパイ

「ショウは、ロマンチストだねー。」


カズが俺をからかう。
ロマンチスト…そうなのか?


「そんな事は無いぞ。」


そう言ったのは、矢野さんだった。
や、矢野さん。いつからここに?


「言葉にしなければ、不安になる。女は特にそうだ。」


「矢野チャン…もしかして体験談?」


カズが矢野さんをからかうと、矢野さんは少し顔を赤くして、コホン、と咳払いをした。


「お互いの気持ちが分かってるなら、どちらかが切りださないとな。」


切り出す…か。


俺は、授業中も、考えていた。


どうやって切りだそうかとか。
…やっぱり、“好き”だと、素直に言えたら一番良いのだろうか。


そんな事を考えていると、昼休みがきた。
いつもの、中庭。華乃は、まだ来ていない。