「もう!だからバレたくなかったのにー!」
フェンスをガシャガシャと揺らせて、叫ぶ華乃様。
「あ、危ないですって…」
俺が近付くと、華乃様はこちらを向いた。
顔が真っ赤だ。
「言いたくなかったのに!」
そう言って顔を背ける華乃様。
「…ぶっ」
「……なに。」
「いや、あの…可愛いなって思って…」
そう言うと、顔がさきよりも赤くなった。
面白い。
「ななななな…何言ってんの?もういい!アンタなんか知らないっ」
華乃様はプンスカ怒って、その場を離れた。
「あ、待って。」
俺は華乃様の手を掴んだ。
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