君の瞳にカンパイ

「お兄様!珍しい。こんなとこに居るなんて。」


ヒョコッと顔を出した華乃様。


「いや、お前のお相手を見にきたんだよ。」


華一郎さんは、そう言って華乃さんに笑いかけた。
美男美女兄妹だなあ…。


目の保養になるので、しばらく二人を見ていた。


「わ!もうこんな時間、もう俺行きますね!」


二人に礼をして、その場を去った。



****華乃SIDE*****


「結構普通じゃん。アイツのどこがいいの?」


お兄様はニタニタと笑って、こちらを見た。


「お兄様には関係無いでしょ。」


「あ、そんな事言っていいの?」


どうゆう事?


「俺、知ってるんだけどな、あの…」


「わ!祥平には言わないで!」


「どうしよっかな~?」


お兄様は鼻歌を歌ってその場から動き出した。


「ちょ、お兄様?」


祥平には…バレちゃ、いけない。
私は手を硬く握った。


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