君の瞳にカンパイ


「だってー。自己紹介はスリーサイズ教えるのが基本だってお兄様が言ったんだもん。」


二ノ宮さんは拗ねたように、佐原さんを見て言った。


「まったく、華一郎様ったら、困った方ですわ。」


佐原さんはため息を着いた。
話に着いていけない俺は、ただ聞いてるだけだった。


「ま、いっか。祥平ね。私の事は“華乃様”って呼ぶ事。分かったわね?」


二ノ宮さん…じゃなく、華乃様は足を組んだ。


「二ノ宮華乃。2-A。出席番号23番。よろしくね。」


ニコッと笑った華乃様は、素直に可愛いと思った。
…ただ、性格に問題アリ。


「さ、食べよ!祥平、これ美味しいんだから。」


華乃さんは手を合わせて高級料理をパクパクと食べていた。