オバケの駐在所

もしかすると
あの人昨日の
お婆ちゃんじゃないかな?

遠くにいるため
確信ではないのだが
どことなく
昨日の桜を思い出させる。
そしてあの人は
私の事を
見ているのだろうし
人ではない感じが
するのも理由の1つだ。

……顔はわからんなぁ。

もしそうだとしても
さすがにこんな公共の場で
襲われるなんて事は
ないだろう。
そもそもそういう理由で
そこにいる訳でも
ないのかもしれない。
それに私には
そんな執拗に
追いかけられるほど
身に覚えはないし
こそこそ隠れたりするのも
どうも違う気がする。

私は底に残ったシェイクを
端に寄せ
ストローで一気に
めいいっぱい吸い取り
紙袋へと押し込んだ。

まっ、
人目があるうちは
大丈夫でしょ!

さいならさいなら。