そして私は
外に顔を出しながら
2枚のティッシュを
引き抜き
思いきり鼻をかむ。
すると当たり前だが
音をたて舞い踊るくず紙。
……う〜、
明日花粉症の薬を
もらいに行こう。
こんなんじゃ
女としてままならん。
げに案ずるは
自分の鼻か……。
窓を閉めて
かゆい目を擦りながら
クローゼットの
取っ手を掴み
容姿を整えようと
ドアについている
立ち鏡を
自分の正面にもってくる。
え?
すると鏡ごしに
背後のベッドの上で
お婆さんが
無造作に倒れている
光景が目に
映りこんできた。
私は瞬間驚いて
心臓の弁と共に
瞳を見開く。
即座に振り向くと
そこには脱ぎっぱなしの
カーディガンが
置いてあるだけで
他に誰かいるはずもない。
すぐに服と勘違いしたと
わかったが
妙に現実的に
先ほどのお婆さんに
見えた気がしたのは
気味が悪かった。
……なんでこんな物を
見間違うかな。
半ば自分にあきれつつ
服をつまみ上げ
タンスに押し込むと
さっさと寝る支度をして
床についた私。
そー言えば
何時に交番に行くとか
吉野さん言ってなかった。
……会えればいーけど。
目を閉じていたが
胸の動悸は
なかなかおさまらず
眠りについたのは
それから一刻ほど
たってからだった。
外に顔を出しながら
2枚のティッシュを
引き抜き
思いきり鼻をかむ。
すると当たり前だが
音をたて舞い踊るくず紙。
……う〜、
明日花粉症の薬を
もらいに行こう。
こんなんじゃ
女としてままならん。
げに案ずるは
自分の鼻か……。
窓を閉めて
かゆい目を擦りながら
クローゼットの
取っ手を掴み
容姿を整えようと
ドアについている
立ち鏡を
自分の正面にもってくる。
え?
すると鏡ごしに
背後のベッドの上で
お婆さんが
無造作に倒れている
光景が目に
映りこんできた。
私は瞬間驚いて
心臓の弁と共に
瞳を見開く。
即座に振り向くと
そこには脱ぎっぱなしの
カーディガンが
置いてあるだけで
他に誰かいるはずもない。
すぐに服と勘違いしたと
わかったが
妙に現実的に
先ほどのお婆さんに
見えた気がしたのは
気味が悪かった。
……なんでこんな物を
見間違うかな。
半ば自分にあきれつつ
服をつまみ上げ
タンスに押し込むと
さっさと寝る支度をして
床についた私。
そー言えば
何時に交番に行くとか
吉野さん言ってなかった。
……会えればいーけど。
目を閉じていたが
胸の動悸は
なかなかおさまらず
眠りについたのは
それから一刻ほど
たってからだった。

