「ここの世界観は
人それぞれ違うけど、
俺たちが見ているのは
きっとあいつの打ち出の小槌が
関係してるんだろうな。
なつみ、何か田舎のことでも
考えたんじゃないか?」
そう言われてみれば
空を落ちてる時に
いろいろな事を
思い返してたような気が
したけど、
それはよくいう走馬灯みたいな
綺麗なものというより
映画のエンドロールのような
見ても見なくても
どっちでもいい事ばかりが
頭を巡っていた気がする。
……それにしても
黄泉の国か。
ハジメさんの言うとおり
いまわの際の頭の中が
反映されているのか、
夜の田舎の田畑の風景が
外に広がるとともに
季節外れの鈴虫が
気持ちよさそうに
リーリー鳴いていた。
故郷を思い出すと
いつも聞こえてくる虫の音。
姉の訃報を聞いてからと
いうもの、
あの頃の私は
よく東京の遠い地を睨んで
虫よりも長く泣いていたり
していたから、
記憶の片隅にこの情景が
鮮明に残っていたんだ。
その姉が今隣にいるのは
神がくれたプレゼントとでも
思うべきなのかな。
皮肉な話ではあるけどさ。
「なあに?
さっきからくっついてきて。
あ、わかった。
外が暗くて怖いんでしょ?」
「……違うよ。
お姉ちゃん私ねー、
今お姉ちゃんが
東京で住んでた部屋で
1人で暮らしてるんだよ?
えっへん」
人それぞれ違うけど、
俺たちが見ているのは
きっとあいつの打ち出の小槌が
関係してるんだろうな。
なつみ、何か田舎のことでも
考えたんじゃないか?」
そう言われてみれば
空を落ちてる時に
いろいろな事を
思い返してたような気が
したけど、
それはよくいう走馬灯みたいな
綺麗なものというより
映画のエンドロールのような
見ても見なくても
どっちでもいい事ばかりが
頭を巡っていた気がする。
……それにしても
黄泉の国か。
ハジメさんの言うとおり
いまわの際の頭の中が
反映されているのか、
夜の田舎の田畑の風景が
外に広がるとともに
季節外れの鈴虫が
気持ちよさそうに
リーリー鳴いていた。
故郷を思い出すと
いつも聞こえてくる虫の音。
姉の訃報を聞いてからと
いうもの、
あの頃の私は
よく東京の遠い地を睨んで
虫よりも長く泣いていたり
していたから、
記憶の片隅にこの情景が
鮮明に残っていたんだ。
その姉が今隣にいるのは
神がくれたプレゼントとでも
思うべきなのかな。
皮肉な話ではあるけどさ。
「なあに?
さっきからくっついてきて。
あ、わかった。
外が暗くて怖いんでしょ?」
「……違うよ。
お姉ちゃん私ねー、
今お姉ちゃんが
東京で住んでた部屋で
1人で暮らしてるんだよ?
えっへん」

