やがて雲に入り
暗い霧の中を抜けると、
地平線まで広がる
まん丸い地面と
遠くの夜明けの空の
黒と白のコントラストに
目を奪われた。
こんな時になんだけど
それがとても綺麗で
ハジメさんにもその暁の空を
見てほしかったが、
気圧差からか
酸素濃度の急低下からか
私まで気を失いそうになり、
もはやそれも
叶いそうになかった。
すぐに感覚もなくなる。
でももういいか。
ハジメさんも一緒だし、
そうだ。
お姉ちゃんに
会えるかもしれない。
……もうすぐ会える。
「ハジメさん……
私たち……
生き延びられなかったね……。
もし天国があるなら
お姉ちゃんを連れて
会いにいくからね……」
このまま落ちてゆく先は
どこの街なんだろうか?
遠い故郷の街だったら
嬉しいんだけどな。
そんなことを柄にもなく
往生際に思った時、
ふいに目の前が
白いもやで覆われた。
これは……雲?
いや、違う。
白く長い壁が目の前に……
天から伸びて横を走っている。
天国への階段でも
できたのかと疑ったほど
不自然に雲から
伸びてきていて、
しかもあろうことか
それは私たちに
ぶつかってきた。
……なに……?
「見上げたものだ。
人間なのに『死』から
抗うなんて
不思議な生き物よ」
と、頭の中に
不思議な声がする。
暗い霧の中を抜けると、
地平線まで広がる
まん丸い地面と
遠くの夜明けの空の
黒と白のコントラストに
目を奪われた。
こんな時になんだけど
それがとても綺麗で
ハジメさんにもその暁の空を
見てほしかったが、
気圧差からか
酸素濃度の急低下からか
私まで気を失いそうになり、
もはやそれも
叶いそうになかった。
すぐに感覚もなくなる。
でももういいか。
ハジメさんも一緒だし、
そうだ。
お姉ちゃんに
会えるかもしれない。
……もうすぐ会える。
「ハジメさん……
私たち……
生き延びられなかったね……。
もし天国があるなら
お姉ちゃんを連れて
会いにいくからね……」
このまま落ちてゆく先は
どこの街なんだろうか?
遠い故郷の街だったら
嬉しいんだけどな。
そんなことを柄にもなく
往生際に思った時、
ふいに目の前が
白いもやで覆われた。
これは……雲?
いや、違う。
白く長い壁が目の前に……
天から伸びて横を走っている。
天国への階段でも
できたのかと疑ったほど
不自然に雲から
伸びてきていて、
しかもあろうことか
それは私たちに
ぶつかってきた。
……なに……?
「見上げたものだ。
人間なのに『死』から
抗うなんて
不思議な生き物よ」
と、頭の中に
不思議な声がする。

