宙に浮かぶ山のような宝舟が
視界に収まっている。
私はすぐにハジメさんを見た。
警察の帽子がズレて
目もとは見えなかったが
明らかに意識はない。
……死んでる?
わからない。
ダイコクはきっとわざと
外に叩き飛ばしたんだ。
たとえ私らが
打ち出の小槌で叩かれて
生き延びることができても
間違いなく息の根を
止められるように。
ひどい……!
「わああああぁぁぁ!!」
恐ろしかった。
これからどうなるか。
空中だから体勢も
上手くとれない。
為すすべもなく落下して
宝舟の船底が見えて、
それがどんどんどんどん
遠ざかっていった。
死神に魂を握られているように
私らは地面に向かうだけだ。
「ハジメさん!!
ハジメさん!!起きてー!」
わずかに私を抱き寄せる力は
残ってるようにも思える。
だが、ぴくりとも動かない。
「ハジメさん!ハジメさん!」
眼下に広がる雲海も
肌を通り過ぎる凍てつく風も
人間がちっぽけに
思えるくらい壮大なのに、
そんなちっぽけな私らさえも
地球は包み込んではくれない。
私はオバケだけど
肉体と魂が一緒にあれば
命の重みは
なんら変わりないんだ。
視界に収まっている。
私はすぐにハジメさんを見た。
警察の帽子がズレて
目もとは見えなかったが
明らかに意識はない。
……死んでる?
わからない。
ダイコクはきっとわざと
外に叩き飛ばしたんだ。
たとえ私らが
打ち出の小槌で叩かれて
生き延びることができても
間違いなく息の根を
止められるように。
ひどい……!
「わああああぁぁぁ!!」
恐ろしかった。
これからどうなるか。
空中だから体勢も
上手くとれない。
為すすべもなく落下して
宝舟の船底が見えて、
それがどんどんどんどん
遠ざかっていった。
死神に魂を握られているように
私らは地面に向かうだけだ。
「ハジメさん!!
ハジメさん!!起きてー!」
わずかに私を抱き寄せる力は
残ってるようにも思える。
だが、ぴくりとも動かない。
「ハジメさん!ハジメさん!」
眼下に広がる雲海も
肌を通り過ぎる凍てつく風も
人間がちっぽけに
思えるくらい壮大なのに、
そんなちっぽけな私らさえも
地球は包み込んではくれない。
私はオバケだけど
肉体と魂が一緒にあれば
命の重みは
なんら変わりないんだ。

