舟は更に揺れを増した。
猛々しい荒波に
もまれるかのごとく。
だが神々は
それに呼応するかのように
足を踏み鳴らし
雄叫びをあげ
倒れないように奮戦する。
気づけばそこから
逃げだす神もいた。
泣き伏せる女中もいた。
舟は狂喜乱舞に渦巻いている。
「この世は喰うか喰われるか。
わかりやすいのう。
さて、わしは
まどろっこいことは嫌いだ。
ゆくぞ。
歯を食いしばれぇぃ!」
ダイコクが木槌を
高々と振りかざす。
私はハジメさんに
ギュッと強く抱き寄せられ
「大丈夫だよ。生き返ろう」
と、ハジメさんの言葉を
聞き逃さなかった。
……怖い!
私は強く目をつぶった。
そして瞬間、横から来た
ジェットコースターに
飛び乗ったかのような、
体が空中を滑る感覚がする。
痛みはなかった。
けれど間違いなく
木槌で叩かれ
突き飛ばされていた。
物事を考える余裕はなく、
呼吸の仕方も
わからなくなるくらいに
身体中に残された
最後の神経が目まぐるしく
脳を刺激する。
けれど一身に風を受けながら
無意識にまぶたを開けた時、
私は目を疑った。
そういえば
広い歩廊だったとはいえ、
壁にぶつからないで
飛んでいた時間が
思ったよりも長い。
長いはずだ。
私らは手すりを越え、
枠を越えて舟の外へと
投げ出されていた。
猛々しい荒波に
もまれるかのごとく。
だが神々は
それに呼応するかのように
足を踏み鳴らし
雄叫びをあげ
倒れないように奮戦する。
気づけばそこから
逃げだす神もいた。
泣き伏せる女中もいた。
舟は狂喜乱舞に渦巻いている。
「この世は喰うか喰われるか。
わかりやすいのう。
さて、わしは
まどろっこいことは嫌いだ。
ゆくぞ。
歯を食いしばれぇぃ!」
ダイコクが木槌を
高々と振りかざす。
私はハジメさんに
ギュッと強く抱き寄せられ
「大丈夫だよ。生き返ろう」
と、ハジメさんの言葉を
聞き逃さなかった。
……怖い!
私は強く目をつぶった。
そして瞬間、横から来た
ジェットコースターに
飛び乗ったかのような、
体が空中を滑る感覚がする。
痛みはなかった。
けれど間違いなく
木槌で叩かれ
突き飛ばされていた。
物事を考える余裕はなく、
呼吸の仕方も
わからなくなるくらいに
身体中に残された
最後の神経が目まぐるしく
脳を刺激する。
けれど一身に風を受けながら
無意識にまぶたを開けた時、
私は目を疑った。
そういえば
広い歩廊だったとはいえ、
壁にぶつからないで
飛んでいた時間が
思ったよりも長い。
長いはずだ。
私らは手すりを越え、
枠を越えて舟の外へと
投げ出されていた。

