どうやらこの舟の揺れは
別に氷山にぶつかったわけでも
低気圧の塊に
入り込んだからでも
ないらしい。
あいつって言ってるところから
船を沈めるロックにでも
出くわした?
まぁそれこそ
ただのおとぎ話だけど、
ハジメさんがまたもや何か
関わっているらしくて、
こうなれば
もうどうとでもなれ!
なんにせよ私は
その2人の会話を
聞くことしかできなかったが、
ついにハジメさんが
ダイコクに懸案事項を
切りだした。
「……じつはあなたに1つ
頼みがあるんだ。
それを聞いてくれたら
この揺れは止めさせるよ。
……どうかこの子の命を
救ってくれないか?」
取引というか交渉、
いや、お願いって
レベルな気もしたけれど、
ダイコクはそれを聞いて
木槌をくるりと手の中で回し
茶ごとでも興じてるように
更にぼんやりと息をつく。
と思えば、いきなり
横にあった天井を支える
バカでかい柱を
木槌で叩き割った。
砕かれた大理石かなんかの
これまたバカでかい破片が
遠くに飛び散っていく様が、
なんだかいやに
スローモーションに見えた。
「こんのアホウが。
貴様の言うことを
はい、そうですかと
簡単にわしが
頷くとでも思ったか!
寝言は寝て言え!」
「ダイコク様!
俺もタダでとは言わない!
気を沈めてくれ!」
「聞くまでもないわ!
燕ごときがわしの前でも
すんなり飛べると思うなよ」
別に氷山にぶつかったわけでも
低気圧の塊に
入り込んだからでも
ないらしい。
あいつって言ってるところから
船を沈めるロックにでも
出くわした?
まぁそれこそ
ただのおとぎ話だけど、
ハジメさんがまたもや何か
関わっているらしくて、
こうなれば
もうどうとでもなれ!
なんにせよ私は
その2人の会話を
聞くことしかできなかったが、
ついにハジメさんが
ダイコクに懸案事項を
切りだした。
「……じつはあなたに1つ
頼みがあるんだ。
それを聞いてくれたら
この揺れは止めさせるよ。
……どうかこの子の命を
救ってくれないか?」
取引というか交渉、
いや、お願いって
レベルな気もしたけれど、
ダイコクはそれを聞いて
木槌をくるりと手の中で回し
茶ごとでも興じてるように
更にぼんやりと息をつく。
と思えば、いきなり
横にあった天井を支える
バカでかい柱を
木槌で叩き割った。
砕かれた大理石かなんかの
これまたバカでかい破片が
遠くに飛び散っていく様が、
なんだかいやに
スローモーションに見えた。
「こんのアホウが。
貴様の言うことを
はい、そうですかと
簡単にわしが
頷くとでも思ったか!
寝言は寝て言え!」
「ダイコク様!
俺もタダでとは言わない!
気を沈めてくれ!」
「聞くまでもないわ!
燕ごときがわしの前でも
すんなり飛べると思うなよ」

