オバケの駐在所

「まったくお前はぁ〜。
せっかく人が神様に
目をつけられないように
上手くやろうと
してやってたってのに〜」

相変わらず迷惑そうに
眉をしかめていたけど
私はその必死そうな感じを見て
なんとなくわかった。

だから私は1人でダイコクに
立ち向かえたんだって。

ピンチになったらきっと
来てくれるだろうなって
心のどこかで
思ってたんだ……。

「ごめん。でもさ、
あの子が……」

だけど私には
あの子を救うことが
できなかった。
ただいたずらに凄惨な運命を
早めただけかもしれない。

そう考えると
悲しみにさいなむ。

「ああ、ほら」

ハジメさんは
私の顔についた血を拭って
またもや頭を叩いてきた。

「とにかく話はあとだ」

俺がいるからにゃあ
神に好き勝手させんぜと
言った具合に、
私の手を力強く引っ張って
体を起こしてくれる。
……が、足に力が入らなくて
そのまま前に転んだ私。

そしてタバコに火をつけ
煙を遠くに吐き出しながら、
化け物に近いダイコクに
ものともしない
ふてぶてしい態度で
向き合った。

「さて……隠す必要もないな。
なんの話でしたっけ?
ダイコク様」