「ううう!離してくんせえ!
あっしは生きる価値もない
クズだに!
妹を、妹を金で売るなんて
あっしはクズなんだに!」
大声を出しながら
すごい音をたてて
暴れているイワシさんを、
殴って止めてる人がいた。
その人もとても辛そう。
みんなが必死でなだめていた。
気の小さい私は
見慣れない騒動に
足がすくんでしまい、
遠くからただイワシさんを
見守っているだけだ。
私は神様って
偉くて優しくて
弱い者の味方で
悪い者をこらしめる人って
思ってた。
祈れば思いは通じ、
願えばきっと
夢も叶えてくれる。
少なくとも傍若無人の
自己チュー野郎なんて
思わなかった。
逆らえば待っているのは死。
そう、死……だ。
乱心の魚さんたちを見ると
みんな自分のことのように
胸を痛めていた。
優しいんだろうな。
それに自分らが
弱い存在なんだと
歯がゆく思ってるに違いない。
でなければあんな鱗の数以上の
涙を流すわけがないから。
私は拳を握りしめた。
そして私は
台所から飛び出していた。
いつもなら
考えられない行動だったが、
何が私をそうさせたのかも
わからなかった。
赤の他人のために
我が身を危険に
晒そうとするなんて、
私の中で何かが
変わりつつあるのだろうか。
あっしは生きる価値もない
クズだに!
妹を、妹を金で売るなんて
あっしはクズなんだに!」
大声を出しながら
すごい音をたてて
暴れているイワシさんを、
殴って止めてる人がいた。
その人もとても辛そう。
みんなが必死でなだめていた。
気の小さい私は
見慣れない騒動に
足がすくんでしまい、
遠くからただイワシさんを
見守っているだけだ。
私は神様って
偉くて優しくて
弱い者の味方で
悪い者をこらしめる人って
思ってた。
祈れば思いは通じ、
願えばきっと
夢も叶えてくれる。
少なくとも傍若無人の
自己チュー野郎なんて
思わなかった。
逆らえば待っているのは死。
そう、死……だ。
乱心の魚さんたちを見ると
みんな自分のことのように
胸を痛めていた。
優しいんだろうな。
それに自分らが
弱い存在なんだと
歯がゆく思ってるに違いない。
でなければあんな鱗の数以上の
涙を流すわけがないから。
私は拳を握りしめた。
そして私は
台所から飛び出していた。
いつもなら
考えられない行動だったが、
何が私をそうさせたのかも
わからなかった。
赤の他人のために
我が身を危険に
晒そうとするなんて、
私の中で何かが
変わりつつあるのだろうか。

