ごくたまに人間には
こういった慧眼の持ち主が
いるもんなんだ。
ハジメもそう。
オバケの連中ってのは
人に比べて遥かに生きる力が
劣っているので
その存在を隠したほうが
暮らしやすい。
逆に強すぎる霊力ってのも
人の世には有り余るもので、
力を持っている事を
知られないように
擬態をするのも
生きる方法の1つなのだが。
俺らの場合は
単なる仙人の呪い。
その昔、力を持ってしまった
先祖の角ウサギは
人までも食い物にするように
なった。
それに怒った仙人は
二度と人間を襲わないよう、
角を食べられた者達の骨に
変えてしまった。
それは怨念となり
子孫にまで及ぶ呪いとなり、
俺らは人間には
手を出せなくなる。
さらにはその呪いのおかげで
魂のない死骸しか食べられない
体となってしまった。
ただの暴力の道具へと
なり果てた額の角。
だけどみんなで楽しく
餅をつくために使うのも
悪くはないんじゃないかって
俺は思った。
新鮮なものは食べられないが
あれだけ加工してあれば
喉はとおるはず。
事実ハジメと出会い、
人間の作ったお菓子は
とても上手かった事を
知っていたから。
こういった慧眼の持ち主が
いるもんなんだ。
ハジメもそう。
オバケの連中ってのは
人に比べて遥かに生きる力が
劣っているので
その存在を隠したほうが
暮らしやすい。
逆に強すぎる霊力ってのも
人の世には有り余るもので、
力を持っている事を
知られないように
擬態をするのも
生きる方法の1つなのだが。
俺らの場合は
単なる仙人の呪い。
その昔、力を持ってしまった
先祖の角ウサギは
人までも食い物にするように
なった。
それに怒った仙人は
二度と人間を襲わないよう、
角を食べられた者達の骨に
変えてしまった。
それは怨念となり
子孫にまで及ぶ呪いとなり、
俺らは人間には
手を出せなくなる。
さらにはその呪いのおかげで
魂のない死骸しか食べられない
体となってしまった。
ただの暴力の道具へと
なり果てた額の角。
だけどみんなで楽しく
餅をつくために使うのも
悪くはないんじゃないかって
俺は思った。
新鮮なものは食べられないが
あれだけ加工してあれば
喉はとおるはず。
事実ハジメと出会い、
人間の作ったお菓子は
とても上手かった事を
知っていたから。

