「オイ、控えめにしときな。
ここはウチらの山じゃ
ねぇんだ。
……それにちゃんとお前らには
それを使わせてやるからよ」
道にはみでる松の木を
よけながら
ため息まじりに
俺がそう言うと、
「じゃあやっぱり今夜
長かった因縁に白黒はっきり
つけるって事か……。
おーし、奴らを血祭りにして、
山みたいに赤く
してやろうぜぇ野郎共ー!
フゥー!フゥー!」
と、そいつらは
士気を高めるためか
その松の木に登りだし、
遠くに見える街の光に向かって
フクロウも逃げ出すくらいに
吠えだした。
……はぁ、つい今しがた
おとなしくしろっつったのに
バカばっか。
そして着いたのは、
大きな一枚岩。
天狗や黒ライム、
他の面々が待つ頂上。
月明かりの下、
その燐光を浴びながら
奴らは目をギラギラと
光らせていた。
「よぉ、みたけ山の白ミント。
血祭りだなんだ
騒いでやがったの聞こえたぜ?
久しぶりなのに丁寧なご挨拶だ」
その久しぶりに見る黒ライムは
目つきも体格も
ひとまわり力強くなったように
思える。だが、
「ハハ……。
まっ祭りってのは
違いねぇかな。」
俺も岩に登ると
毅然と睨み返してやった。
天狗は酒ですでにへべれけだ。
いろりでアユでも焼いてろ
ジジイ……。
ここはウチらの山じゃ
ねぇんだ。
……それにちゃんとお前らには
それを使わせてやるからよ」
道にはみでる松の木を
よけながら
ため息まじりに
俺がそう言うと、
「じゃあやっぱり今夜
長かった因縁に白黒はっきり
つけるって事か……。
おーし、奴らを血祭りにして、
山みたいに赤く
してやろうぜぇ野郎共ー!
フゥー!フゥー!」
と、そいつらは
士気を高めるためか
その松の木に登りだし、
遠くに見える街の光に向かって
フクロウも逃げ出すくらいに
吠えだした。
……はぁ、つい今しがた
おとなしくしろっつったのに
バカばっか。
そして着いたのは、
大きな一枚岩。
天狗や黒ライム、
他の面々が待つ頂上。
月明かりの下、
その燐光を浴びながら
奴らは目をギラギラと
光らせていた。
「よぉ、みたけ山の白ミント。
血祭りだなんだ
騒いでやがったの聞こえたぜ?
久しぶりなのに丁寧なご挨拶だ」
その久しぶりに見る黒ライムは
目つきも体格も
ひとまわり力強くなったように
思える。だが、
「ハハ……。
まっ祭りってのは
違いねぇかな。」
俺も岩に登ると
毅然と睨み返してやった。
天狗は酒ですでにへべれけだ。
いろりでアユでも焼いてろ
ジジイ……。

