だははは!
たまらんね!
血の気の多い奴は
嫌いじゃないさ……。
と、思うか思わないかの瞬時に
迎え放つは一寸ほどの
俺の張り手。
迫りくる拳に思いっきり
突っ張りをかました。
重たい正拳。弾ける衝撃。
手の平から
全身にかけてしびれが走る
……が俺に止められない
事はない。
こいつが噂の妖怪な
わけないか。
「くぉら、2人ともよ。
これは稽古であって
ケンカじゃねぇぞ?
いがみ合うなら帰れ。」
「びっくりしたなぁ。
突っ張りだなんて、
とんだウサギさんだったのね?
どうせならお餅を
つきなさいよ、まったく……」
と、2人の非難に
俺はフンっと鼻をうならす。
「こいつが菓子を
全部食うからだ」
「この僕ちゃんが
生意気だからだ」
睨みつけたその瞳には、
同じくして憎たらしそうな
表情を浮かべている
大男がいた。
別にケンカするつもりは
なかったが……。
ふと、昔の事を
思い出してしまった。
ろうぜきを働くばかりで
疎まれていた俺に、いつも
優しい目を向けてくれたのは
キャルロット。
うっとおしくて反発したり
……時に殴ってしまった事も
あったが、
今みたいな時に
正面きって叱ってくれたり
俺の為に泣いてくれたりした。
やれやれ……
大変だったろうな。
たまらんね!
血の気の多い奴は
嫌いじゃないさ……。
と、思うか思わないかの瞬時に
迎え放つは一寸ほどの
俺の張り手。
迫りくる拳に思いっきり
突っ張りをかました。
重たい正拳。弾ける衝撃。
手の平から
全身にかけてしびれが走る
……が俺に止められない
事はない。
こいつが噂の妖怪な
わけないか。
「くぉら、2人ともよ。
これは稽古であって
ケンカじゃねぇぞ?
いがみ合うなら帰れ。」
「びっくりしたなぁ。
突っ張りだなんて、
とんだウサギさんだったのね?
どうせならお餅を
つきなさいよ、まったく……」
と、2人の非難に
俺はフンっと鼻をうならす。
「こいつが菓子を
全部食うからだ」
「この僕ちゃんが
生意気だからだ」
睨みつけたその瞳には、
同じくして憎たらしそうな
表情を浮かべている
大男がいた。
別にケンカするつもりは
なかったが……。
ふと、昔の事を
思い出してしまった。
ろうぜきを働くばかりで
疎まれていた俺に、いつも
優しい目を向けてくれたのは
キャルロット。
うっとおしくて反発したり
……時に殴ってしまった事も
あったが、
今みたいな時に
正面きって叱ってくれたり
俺の為に泣いてくれたりした。
やれやれ……
大変だったろうな。

