「まぁまぁ、
せっかく来たんだし
菓子でも食べなよ。
ここまで長旅だったろ?
そーいや結婚したあの子と
上手くいってんのか?
相変わらず
ご飯作ってくれなくて
腹減ってるんだろ〜。
図星か?あ?ん?お?」
ハジメはそんな男を
なだめようとしてんのか、
肩を叩いてスキンシップを
とっていたが、
俺にはなんだか
いきりたたせようと
してる風にしか見えなかった。
「えーい、菓子はすでに
全部食ってしまったわ!
それよりも早く外へ出て
相手をしろハジメ!」
ピクッと動く俺の長い耳。
……全部食った…だと?
「……おい、相手は俺だよ」
俺は女の子の腕を
スッと抜けると、
その場で思いっきり
四股を踏んだ。
「なんだこのウサギは?
その綺麗な毛並みは
お母さんゆずりかぁ?おい。
なま言ってんじゃねえぞ僕。」
……ちっ
「頭悪そうなでくのぼうが。
見た目でしか他人を
判断できなくなっちゃったか?
それとも体がでかすぎて
総身に知恵が
まわんないのかね。
お月さんも笑ってるぜ。」
そう言い返すと、大男は
意表をつかれたのか
瞳を見開いたまま
にたーっと大口を歪ませる。
そして次の瞬間にいきなり
バスケットボールほどの拳を
勢いよく振り下ろして
きたのであった。
せっかく来たんだし
菓子でも食べなよ。
ここまで長旅だったろ?
そーいや結婚したあの子と
上手くいってんのか?
相変わらず
ご飯作ってくれなくて
腹減ってるんだろ〜。
図星か?あ?ん?お?」
ハジメはそんな男を
なだめようとしてんのか、
肩を叩いてスキンシップを
とっていたが、
俺にはなんだか
いきりたたせようと
してる風にしか見えなかった。
「えーい、菓子はすでに
全部食ってしまったわ!
それよりも早く外へ出て
相手をしろハジメ!」
ピクッと動く俺の長い耳。
……全部食った…だと?
「……おい、相手は俺だよ」
俺は女の子の腕を
スッと抜けると、
その場で思いっきり
四股を踏んだ。
「なんだこのウサギは?
その綺麗な毛並みは
お母さんゆずりかぁ?おい。
なま言ってんじゃねえぞ僕。」
……ちっ
「頭悪そうなでくのぼうが。
見た目でしか他人を
判断できなくなっちゃったか?
それとも体がでかすぎて
総身に知恵が
まわんないのかね。
お月さんも笑ってるぜ。」
そう言い返すと、大男は
意表をつかれたのか
瞳を見開いたまま
にたーっと大口を歪ませる。
そして次の瞬間にいきなり
バスケットボールほどの拳を
勢いよく振り下ろして
きたのであった。

