更にそれにつづいて、
変な人たちがいっぱい
後から後からわらわらと
駐在所に訪れてきて
出口を塞いでしまうくらい
人で溢れてしまった。

やたらと腕が長い人。
目が鳥のように鋭い人。
奇妙キテレツな
格好をしてる太った人。

それらはたくみに
人の格好をしているが
間違いない、同業種であろう。
自信ありげな佇まいから
お化けの匂いがプンプン香る。

そこにいる女の子から見ても
おかしな人達に見えるに
違いない。
女の子は明らかに表情が
こわばっているし、
メガネに手をかけて
よく見えるように
ピントを合わせている。

もはや虎穴に入らずんじゃった
子狐って感じ。

「おじさん?ちょっと……」

しかし意外に落ち着いた表情を
見せている女の子。

「まさかこの人達と……?」

「そうだよ。」

何がそうなのか、
頼んだ俺にはなんとなく
察しがついているが、
女の子が交番を訪れてきた
理由がいまいちわからない。

どことなく肝の座っている
この子は何?