ケンカが終わると
階段を1段1段
軋ませながら
パパが私の部屋に
やってくる。
これも最近はいつもの事。
気晴らしに私を
殴ろうとやってくる。
布団をはねのけて
部屋にあるおもちゃを
蹴飛ばして
キョロキョロと
見渡しながら
パパは言う。
「美姫ー、どこ行ったー?
私の大好きな美姫。」
ベッドの隙間から
見えるその父の顔。
私の大好きな
パパの顔じゃない。
パパが一生懸命
仕事を探してたのは
知ってるし
夜遅くまで働いてたのも
知っていた。
なのに最近は
お酒を飲んでばっかりで
たまに嫌な香水の匂いを
つけて帰ってくる事がある。
いつの頃からか
大好きなパパの顔は
鬼と成り変わってしまった。
うっすらと角も
見える気がする。
家にはパパの代わりに
あいつが来て
私とママをどーにか
しちゃうつもりなんだ……。
階段を1段1段
軋ませながら
パパが私の部屋に
やってくる。
これも最近はいつもの事。
気晴らしに私を
殴ろうとやってくる。
布団をはねのけて
部屋にあるおもちゃを
蹴飛ばして
キョロキョロと
見渡しながら
パパは言う。
「美姫ー、どこ行ったー?
私の大好きな美姫。」
ベッドの隙間から
見えるその父の顔。
私の大好きな
パパの顔じゃない。
パパが一生懸命
仕事を探してたのは
知ってるし
夜遅くまで働いてたのも
知っていた。
なのに最近は
お酒を飲んでばっかりで
たまに嫌な香水の匂いを
つけて帰ってくる事がある。
いつの頃からか
大好きなパパの顔は
鬼と成り変わってしまった。
うっすらと角も
見える気がする。
家にはパパの代わりに
あいつが来て
私とママをどーにか
しちゃうつもりなんだ……。

