「ねぇ、キミは誰?
ここで何しているの?
なんで嘘つくの?
それに……。」

「ちょっと〜、
レディーを質問攻めに
しないでよ。
スマートじゃないなぁ。」

アイスを口いっぱいに
頬張りながら
あきれ顔で指摘した私。

……これだから子供は
困るよね。

「私は美姫って言うの。
ここにいるのは…
まぁ休んでるだけよ。
嘘ついたのは悪かったけど
あんなのに
引っかかるほうが
マヌケなんじゃない。

それで?あんたは?」

きょとんとした顔で
指を自分に向ける子供に
思わず手を上に向けて
出す溜め息。

「抜けてるね〜。
……名前よ。」

「あ、えっと名前は夏彦。
ここに来たのは
ちょっと用事があって……。」