「……なんだ?
カバンが飛んでったぞ。
……ん?あれ!?
肩が少し
楽になったような……。
まさか本当に
呪いが解けたんじゃ……。」
見えない事は
羨ましいかぎりで
彼はカバンが飛んでった
不可解さもそっちのけに
何事もなかったかのごとく
右腕を強く振り回す。
私は足のつま先から
頭のてっぺんまで
戦慄が走ったが
彼の手前、強がってみた。
「だ…だから言ったでしょ。
あんたのは呪いによって
溢れ出る力を
抑えられてたの。
でも私にはあんたを
清められる力はないし
これは一時的な
ものだと思う。」
ゴキブリのほうを見ると
自分と同じくらいの
バッグの中に頭を入れて
何かをしてるようだ。
骨を舐めてるのか
噛み砕いてるのか
微かに聞こえてくる物音に
私はまた鳥肌がたつ。
おぇっ……
カバンが飛んでったぞ。
……ん?あれ!?
肩が少し
楽になったような……。
まさか本当に
呪いが解けたんじゃ……。」
見えない事は
羨ましいかぎりで
彼はカバンが飛んでった
不可解さもそっちのけに
何事もなかったかのごとく
右腕を強く振り回す。
私は足のつま先から
頭のてっぺんまで
戦慄が走ったが
彼の手前、強がってみた。
「だ…だから言ったでしょ。
あんたのは呪いによって
溢れ出る力を
抑えられてたの。
でも私にはあんたを
清められる力はないし
これは一時的な
ものだと思う。」
ゴキブリのほうを見ると
自分と同じくらいの
バッグの中に頭を入れて
何かをしてるようだ。
骨を舐めてるのか
噛み砕いてるのか
微かに聞こえてくる物音に
私はまた鳥肌がたつ。
おぇっ……

