今日の掃除当番
絶対手を抜いてるな……。
そんな吹けば
飛んでしまいそうな
低級霊をよそに
正面でポケットに
手を突っ込みながら
窓際の机に寄りかかる男。
羊の皮を被った
なんとやらか
先ほどと違い
顔半分がただれていて
目玉は醜くも腐りおち
素敵な笑い顔も
半分側はウジが湧いていた。
「ねぇ、
俺が力を貸してもいいよ。
欲しいものは
手に入れたくなるのが
人の常ってもんだろう?」
その態度は人を騙して
心をかき回すのが
生きがいと
手に取ってわかるよう。
きっと名前が
わからなかったのは
私が転校してきたばかりで
クラスメートの名前を
覚えてないからではなく
その曖昧な存在さ
ゆえの事だろう。
「力を借りるつもりは
ないよ。」
背中に寒気が走ったが
平静を装う私。
……もしかして
あの兄弟の
バッテリーの力に
呪いをかけたのは
こいつじゃないか?
しかし明らかな
化け物の匂いに
私は関わりを
もたれるのが嫌で、
話半ばでそのまま
急いで戸を閉めた。
……私は情けないな。
絶対手を抜いてるな……。
そんな吹けば
飛んでしまいそうな
低級霊をよそに
正面でポケットに
手を突っ込みながら
窓際の机に寄りかかる男。
羊の皮を被った
なんとやらか
先ほどと違い
顔半分がただれていて
目玉は醜くも腐りおち
素敵な笑い顔も
半分側はウジが湧いていた。
「ねぇ、
俺が力を貸してもいいよ。
欲しいものは
手に入れたくなるのが
人の常ってもんだろう?」
その態度は人を騙して
心をかき回すのが
生きがいと
手に取ってわかるよう。
きっと名前が
わからなかったのは
私が転校してきたばかりで
クラスメートの名前を
覚えてないからではなく
その曖昧な存在さ
ゆえの事だろう。
「力を借りるつもりは
ないよ。」
背中に寒気が走ったが
平静を装う私。
……もしかして
あの兄弟の
バッテリーの力に
呪いをかけたのは
こいつじゃないか?
しかし明らかな
化け物の匂いに
私は関わりを
もたれるのが嫌で、
話半ばでそのまま
急いで戸を閉めた。
……私は情けないな。

