彼女が座るはずの席に
授業が始まっても
戻ってこない。
……晃君と
話しこんでるのかな?
そんな思いをよそに
淡々と授業は進められ
再びチャイムが鳴るが
そのまま戻って来ず、
昼の時間を過ぎ
5時限目が終わり
放課後になるが
何故か一向に
帰ってくる気配は
なかった。
傾いた陽の光が
寂しげに
教室に影を作るなか
私は昨日と同じように
机に乗せたカバンに
肘をつきながら
窓から外を見下ろす。
……志野ちゃん
どーしたんだろ。
外では相変わらずの棒玉と
相変わらずの
コントロールで
ピッチングをする
修二君の姿があった。
……29回。
「またやってるな。
無駄だと
わからないもんかな。」
突然隣に現れた男は
にやついた顔をして
その様子を馬鹿にする。
顔を見ると昨日も
ここで居合わせた
羊男子であった。
授業が始まっても
戻ってこない。
……晃君と
話しこんでるのかな?
そんな思いをよそに
淡々と授業は進められ
再びチャイムが鳴るが
そのまま戻って来ず、
昼の時間を過ぎ
5時限目が終わり
放課後になるが
何故か一向に
帰ってくる気配は
なかった。
傾いた陽の光が
寂しげに
教室に影を作るなか
私は昨日と同じように
机に乗せたカバンに
肘をつきながら
窓から外を見下ろす。
……志野ちゃん
どーしたんだろ。
外では相変わらずの棒玉と
相変わらずの
コントロールで
ピッチングをする
修二君の姿があった。
……29回。
「またやってるな。
無駄だと
わからないもんかな。」
突然隣に現れた男は
にやついた顔をして
その様子を馬鹿にする。
顔を見ると昨日も
ここで居合わせた
羊男子であった。

