オバケの駐在所

「なぁ、ところで
なつみと一緒にいた女の子。
ちょっと
気になったんだけどさ……、
どーゆー子?」

ふいに筆を止めて妙な事を
たずねてくるおじさん。

「はぁ?
ちょっと好きになったとか
言わないでよ。」

「ちがうわ!
……なんか生気が
抜けてるとゆーか、
最初見た時
人じゃないと思った。
気がつかなかった?」

……え?

「なにそれ?
あの子は人間でしょ?
怖い事言わないでよ。
それに色んな人と
話してたし。」

「うーん、
幽霊ではない……
けど何か違和感を感じた。
そこにいちゃ
いけないような
おかしな感じ。

もしかすると……」

と顎に手を添え
何か言いかけてた
ハジメさんは
急に言葉をつぐみ
私の顔を見ると
手の平を返すように
また机に向き直した。

「いや、別にいいか。
言わないで……。」

気になるっつーの!