「アカツキさんが
チューしようと
してたー!」
「わぁぁ!」
見るとそこには
志野ちゃんがいて、
とんでもない勘違いを
引っさげて
大声で叫び散らしながら
グラウンドに
走って戻っていったので
私も暴走を止めるべく
急いで後を追った。
手助けしよーと
思ったのに
そりゃないでしょ〜。
とか思いつつ、
内心この感じを
楽しんでいる
私もいたりして……。
後ろで肩をすぼめて
両手を上に向けてる
ハジメさんの姿が
目に浮かんだが
私はとりあえず
へなちょこエースに
高揚としながら
ある事ない事を
吹いている
マネージャーの口を
塞ぎにかかる。
もちろん怒った顔を
しながら
冗談めいたふりをして。
聞きての修二君といえば
左手のグラブを
腰に当てながら
笑みを浮かべていたが
話の内容でと言うよりは
私らの戯れに
鼻で笑ってる感じ。
そんな事はおかまいなしに
手で塞いでるにも
かかわらず
なお口を動かそうとする
この子には
マジでハリセンなんかで
はたきたくなったが……。
そしてその様子を
遠くから見ていた
キャッチャーの晃君が
ちょっとだけ
悲しそうな瞳をしたのを
私は見逃さなかった。
見た目は怖そうな
お兄さん。
……まじりたいとか?
チューしようと
してたー!」
「わぁぁ!」
見るとそこには
志野ちゃんがいて、
とんでもない勘違いを
引っさげて
大声で叫び散らしながら
グラウンドに
走って戻っていったので
私も暴走を止めるべく
急いで後を追った。
手助けしよーと
思ったのに
そりゃないでしょ〜。
とか思いつつ、
内心この感じを
楽しんでいる
私もいたりして……。
後ろで肩をすぼめて
両手を上に向けてる
ハジメさんの姿が
目に浮かんだが
私はとりあえず
へなちょこエースに
高揚としながら
ある事ない事を
吹いている
マネージャーの口を
塞ぎにかかる。
もちろん怒った顔を
しながら
冗談めいたふりをして。
聞きての修二君といえば
左手のグラブを
腰に当てながら
笑みを浮かべていたが
話の内容でと言うよりは
私らの戯れに
鼻で笑ってる感じ。
そんな事はおかまいなしに
手で塞いでるにも
かかわらず
なお口を動かそうとする
この子には
マジでハリセンなんかで
はたきたくなったが……。
そしてその様子を
遠くから見ていた
キャッチャーの晃君が
ちょっとだけ
悲しそうな瞳をしたのを
私は見逃さなかった。
見た目は怖そうな
お兄さん。
……まじりたいとか?

