「ハジメさん、
ちょっと来て。」
何はともあれ
私は女子高生と楽しげに
話しているおっさんの
手を引いて
人目のつかない
茂みの裏の隠れた所へ
連れこんだ。
「……まさか、ここで?」
……ああ?
「何言ってんの。
それより見た?
あそこのブルペンで
練習してる2人。」
私が聞くと
彼はむっつりそうな顔を
軽く咳払いして
引き締めた顔に直し
いつもの落ち着いた
感じで答える。
「……ああ、
なんかタチの悪そうなのが
憑いてるよ。
ずいぶん前からだけど。」
「知ってたの?」
「うん。
あれは呪術だろーな多分。
まぁ酷なようだけど
関わらないほうがいい。」
……呪い?
こんな平凡な学校なのに。
「ううん、
力になってあげたいの。
なんとかできないかな?」
「……呪いなんて
ほとんどは
ジンクスみたいな
もんだと思うけど
彼らに憑いているのは
れっきとした悪霊だよ。
誰がやったのか
わからないけど
本物の技が
かけられている。
あーゆーのはやっぱり
元を絶つのが1番だと
思うんだよな。」
ちょっと来て。」
何はともあれ
私は女子高生と楽しげに
話しているおっさんの
手を引いて
人目のつかない
茂みの裏の隠れた所へ
連れこんだ。
「……まさか、ここで?」
……ああ?
「何言ってんの。
それより見た?
あそこのブルペンで
練習してる2人。」
私が聞くと
彼はむっつりそうな顔を
軽く咳払いして
引き締めた顔に直し
いつもの落ち着いた
感じで答える。
「……ああ、
なんかタチの悪そうなのが
憑いてるよ。
ずいぶん前からだけど。」
「知ってたの?」
「うん。
あれは呪術だろーな多分。
まぁ酷なようだけど
関わらないほうがいい。」
……呪い?
こんな平凡な学校なのに。
「ううん、
力になってあげたいの。
なんとかできないかな?」
「……呪いなんて
ほとんどは
ジンクスみたいな
もんだと思うけど
彼らに憑いているのは
れっきとした悪霊だよ。
誰がやったのか
わからないけど
本物の技が
かけられている。
あーゆーのはやっぱり
元を絶つのが1番だと
思うんだよな。」

