神様が、ゆっくりと俺のほうを向いた気がして

どこからか声が聴こえてきた…


『初めましてだな。望くん』


それは、頭に直接語りかけられているものな気がした。

威厳のある、優しい声で…


『こんな姿で驚いたかもしれんが、一応神だ。


君たちが言っているほど偉くもない、

天使に手伝ってもらわなければ何もできない、


そんな弱い神だがな。



さて、岩崎望。
ならびにセイラ・キサキ。


何か疑問があるなら、遠慮なく私にぶつけてくれ。



まぁ聴かれなくても、いくつか話すことがあるのだが……』