「よぉ、久しぶりやん、高橋。」 そうこうしてる内に、相手が話しかけて来た。 「よ・・・藤沢。」 ・・・ははは。 おーっす、久しぶりってわけにもいかないっつーの。 藤沢が、女子ではなく、男子だったことがせめてもの救いだ。 「早くこっち来いや。」 「あ、ごめんごめん。」 そう言って、いすに座っている藤沢の前に立った。 「荷物貸しぃ。 持ったるから。それか、座るか?」 「ん・・・、ありがと。 じゃ、荷物持ってくれへん?」 「分かった。」 その藤沢の言葉を聞き、真子は荷物を渡した。