…あ、青龍が帰りだした


ただ、一つの足だけうちの部屋の前に止まったままやな


誰やろ?


ガラッ


「もぉ…凪瑠ちゃん?僕たちが居るってわかってたでしょぉ?」


そう言って、頬を膨らまして部屋に入ってきた千尋


「…なんの話し?」


「とぼけたってむーだっ!僕に嘘つくなんて十年はやいんだよぉ」


「…あっそ」


本間にこいつは鋭いなぁ


ある意味関心するわぁ


「…でもうち、決めたから」


「…なんで?なんで、離れようとするの?」


「………千尋には関係ないやろ。これは、うちの問題や」


「…凪瑠ちゃん………僕たちには王龍の人たちみたいに笑ってくれないんだね」


「…っ!意味、わかんない。ほら、早く帰ったら?」


笑う?


笑えるわけないじゃない


だって王龍は………王龍のみんなはうちの家族やで?