「…は?慎ですけど…」


「…慎…さん?」


…お、ビンゴ


手に持っていた幹部候補表をわざと慎に見せるように持ち…


「あっ…もしかして…城之内 慎<ジョウノウチ シン>さん…?」


「はい。失礼ですが、どのようなご用件でこちらに?」


…コイツ、しっかりしとるやんけ


「あ、えと…和志のか、彼女…なんです」


純情乙女っぽく、顔を赤くさせてみる


やっば、うちって天才?


この演技力、神級なんですけど!


「和志…えっ?和志さんのっ!?…失礼しました。どうぞこちらに」


そう言って、丁寧に奥の部屋に案内しだす慎


バタンッ


「失礼します。総長、彼女さんがおみえに…」


「…合格」


慎の言葉を遮り、一言言った