ざわざわしている朝のホームルームの時間
ガラーとドアが開く。北ジイこと北村先生の後にジャスティンが入ってきた。


えー同じクラス?!

「交換留学できたジャスティン・村田君です。親切に教えてあげてください」


「HELLO、ジャスティンて呼んでください。日本語はほとんどOKだけど
なるべく簡単な単語でよろしく」

日本語のイントネーションが違うだけで一生懸命はなしてます!って感じが
みんな応援したくなるらしく女子はギャーギャーいいながらうなずいていた。

「それでは席は・・。君は背が高いから一番後ろですね。」
北ジイが私の右斜め後ろの席を指差す。

私の右側の体は硬直状態。
北ジイ私に居眠りさせないつもりだね?!

その時携帯のバイブがメールを知らせてきた。
 
ミコからだ

TO:ユカ

近くで見るとますますイケてるよね。
私のヒロくんがいなきゃコクってるね。

私は苦笑いをミコに返す。そのまま後ろをチョロッとみたら
アイツが私をみて小さく微笑んだ。


ドキ、ドキ、ドキ笑い返せずに前を向く。

何してるんだろう私。

こんなんじゃ同じ家に帰っても疲れるだけじゃん。