「ハーイ、元気だった?ジャスティン、由香?」

長い手を振る、エミリー。

ど・ど・どうしてここに?

それも宮本と?

「今回は仕事で来たの。
ミヤには知らせたけど、
驚かせたかったから!」


普通兄貴にしらせるだろ。
びっくりしたにも程があるよ。


「エ・エミリー・・・。
メールしろよ!
迎えにいってあげたのに!」

ちょっと膨れ気味の兄貴・ジャスティン。


「だって、急に入った仕事だし・・
ミヤに言ったら迎えに来てくれるって!」

頬がポッと赤くなって
真っ黒な髪と
白い肌のコントラストがきれい。

ミヤが大好き光線100%出てますよ、エミリー。


「わりィ・・。
黙ってて言われた、
驚かすのも面白いかな・・・と」

宮本は悪いと思ったのか
声が小さくなってる。

でもエミリーと久しぶりに会えた
喜びは体全体からあふれ出ていた。


今ダンスを踊れって言われたら
きっと
ダンス部部長の
宮本の靴は
羽がはえたように
軽快に踊るんだろうね。