切なげな歌詞と歌声が合わさり響き渡る。


声の主の姿は人混みで青年には見えなかった。


歌が終わると拍手に包まれた。


1つ1つの音が重なり大きくなる。


人混みが少なくなり中央にいくと1人の女の子がいた。


そんな彼女の姿を見て青年は固まった。


(え…嘘、だろ…アイツに似てる…)


思い浮かぶ1人の人物。


髪色、瞳の色が同じ。


違うはず、違うはずなのに重なった。