「なぁ、小夜って俺と同じ高二だろ?学校行ってないのか?」 「時々…行ってる」 「若干不登校気味かいもしや?」 小さく頷く小夜を見て才斗は大きなため息をついた。 「それじゃあ留年なっちゃうだろ?お兄さん心配だわ」 「お兄さんって言っても一才しかかわんねーよいっさん」 「その呼び方やめろって言ったよなアサ?」 旭のほっぺをつまんでいつも通りの騒がしさになる。 学年は葵、旭が二年。才斗が三年。俊也が一年だ。