再び歩むことを決めた。 それは決して楽なものではない。 それでも進まなければいけないから進む。 「…シン。いってきます」 お墓に手を触れ優しく寂しい声で言うと小夜は四人の元へ向かった。 今は亡き彼に追いつくために。 後ろだけでなく前も見なくてはいけないのだ。 少しだけ本当に少しだけ小夜の心が軽くなった気がした。