あの日見た、あの声だった。


それは人々を魅了し心に響き渡っていく。


葵は勿論、他の三人も同様に。


「これが…路上の天使」


「美人だな…いや可愛い系か?」


「でも、シンさんに似てますね」


その言葉に三人は黙った。


もういない大切な仲間。


歌が終わって片付け始める彼女。


早くしないと帰ってしまうと思い葵は慌てて駆け寄る。