どこかの屋上でペンダントを眺める少女がいた。


その子は路上ライブをしていたあの子だ。


空を静かに見上げる、その瞳は虚ろだった。


「輝くなんて…私には出来ないよ…」


呟くとペンダントを握り締め、うずくまった。


微かに見えた目からは涙がうっすら見える。


「…シン」