「…な、んで……?」


葵は、泣きながらオレのことを睨んできた。


――そんなの、葵が好きだからに決まってんだろ。


と、言おうとして口を開いたら、


「や、やだ!聞きたくない。」


耳をふさいで言った。


「葵、聞いてくれよ!」


「いや!やだ…あたしのこと、からかってるんでしょ?」