オレが声を出したのに、葵の喋りは止まらない―― 「それとも、あたしが女って思われてないだけか。」 「ちょっ…」 「あたしだって、彼氏くらい作れるんだから!」 は? なんだよ、それ。 オレは、葵が好きなんだよ。 彼氏とか言うなよ。 オレは、気がついたら葵を葵の部屋の壁に押し付けて、 「オレのこと、男と見てねーのは、葵の方じゃねーの」 「え……」 葵のあごをくいっと持ち上げて、キスをした。 「んんっ」