「待ってっ、翔、もう許してあげようよ」



床に手をついて、泣き出す美里ちゃん。



「美里ちゃんだって、ただ翔のことが好きだったんだよね」



あたしは、目を合わせるように美里ちゃんの顔を覗き込んだ。



最初は、真剣に翔のことが好きで



ただ、突然彼女が出来て



翔への、好きの気持ちが強かっただけ。



翔のことが好きなのは、あたしと一緒なんだから。